★2020.11.20 裁ち合わせ図を追加しました。
★2020.11.24 型紙を修正(前裾の”わ”の部分の縫い代をなくしました)
★2021.1.8 後襟ぐりのゴムの長さを追記
★2021.1.18 型紙を修正 (ABそれぞれ80,90サイズの袖丈を修正(100サイズと同等になっていました。大変申し訳ございません。))
ラウンドヨークスモックについて
今回作ったのは、ラウンドヨークのスモックです。
前だけラウンドヨークになっていて、後ろは普通のスモックのようになっています。
後ろ襟ぐりにのみゴムが入っている仕様なので、前は可愛く・後ろは着やすくなっております。
お子様のみでの着脱も可能なので、保育園着や幼稚園着にもおススメです。
ヨーク部分にはお好きな刺繍をしたり、ワッペンを貼ったり、リボンをつけたり…何もつけなくても◎
今回はレースを挟んだり(黄色)、端をスカラップで処理した共布でフリルをつけてみたり(黒)してみました。
2つの違い
今回、型紙を2パターン3サイズで合計6パターン用意しております。
で、2つの違いなのですが、
デデーン!ぱっと見わからない気もしますが…ヨーク中央の幅がそれぞれ違っております。
Aパターン(写真左、黄色)は、肩の位置から同じ幅のヨークになっていまして、
Bパターン(写真右、黒)は、肩の位置から前中心にかけて少しヨークの幅を広げています。
最初にAパターンを作成したんですが、刺繍をしてみてちょっと幅が狭いかなと思ったので、幅広めも用意してみました。
2パターンどちらも作り方は変わりませんので、お好きなほうでどうぞ!
試作で使用した生地など
Aパターンは生地のマルイシさんの福袋に入っていたダブルガーゼです。
福袋に入っていたので定かではありませんが、こちらのマスタード色かな?と思います。
マスク 生地 揉み込んだ とろける 国産 ダブルガーゼ No.2(18-35色) 全35色 綿 布 無地 1mカットクロス |
パターンBは、生地を買ったときに間違えて届いた生地でそのまま使ってくださいとのことだったのでどの品かわからず…。黒のダブルガーゼです。
襟ぐりのバイアステープはこちら。
A(黄色)のレースはサンキで買いました。
ラウンドヨークスモックの作り方
準備
・生地(110幅1m)※結構ギリギリなので水通しで縮む生地なとは余裕をもって用意してください。
・装飾用品(レース等)(必要な場合)
・バイアステープ
・ゴム(後襟ぐり、袖口分)
型紙はページ下部からダウンロードして印刷してご利用ください。
バイアステープとレースを挟み込む場合の必要長さは、型紙に記載になっています(縫い代込み)
共布でギャザーを寄せてフリルにするときは必要レース長さに1.5~2をかけた長さでお好みのフリルを作ってください。
①布を裁断する
裁ち合わせ図(幅100長さ100)を作りました。赤いラインで「わ」にして裁断してください。
100㎝だとちょっとギリギリなので慎重に裁断してください。水通しで縮んだりすることもあると思うので心配なときは多めに生地を用意してください。
ヨークに刺繍をする方は大きめに裁断して刺繍をしてから型紙サイズにすると刺繍しやすいかと思います。柔らかい生地の場合は、大きめに裁断→接着芯を貼る→刺繍→型紙サイズにカットが良いと思います。
型紙通りに布を裁ちます。袖は後前それぞれ2枚です(布を重ねてとるか、1枚とったら型紙を裏返してとってください)。
後ろ袖にある合印も印をつけるか切り込みを入れておいてください。バイアステープの切替位置です。
型紙の点線が縫い代線で基本1㎝、袖口、裾は2㎝になっています。
②前身頃と前袖のラグラン線を縫い合わせる
前身頃(型紙には前裾と記載)と前袖のラグラン線を(脇から伸びる線)を縫います。
縫ったら布端の処理をします。家庭用ミシンのジグザグミシンか裁ち目かがりで大丈夫です。
③ヨークをつける
ヨークを縫い付けます。
必要な方はレース等を挟み込んでください。
いっぺんにつけるとズレそうだったので先にフリルを仮縫いしました。仮縫いする場合は縫い代1cm以内。
写真を撮り忘れたのでヨークがついた図はAパターンで。
縫ったら端処理してください。
縫い代を襟ぐり側に倒してヨークにコバステッチを入れてください。
※画像はレースにステッチを入れていますが、普通はヨーク側にいれるようです。
確かに、着るときは襟ぐり側に縫い代があったほうがひっからないですね)
そして曲線にレースをつける場合はギャザーを寄せて入れるとのこと。
縫い代にレースを合わせると出来上がり線との長さの差で突っ張ってしまうんですって。まさしくその例がAパターンです。笑
ちなみにパターンBは黒い糸がなくて悪目立ちしそうだったのでコバステッチしていません。笑
正しい画像がなくてゴメンナサイ…。
④後身頃・後袖を縫い合わせる
中表で全部縫い合わせて端処理もします。
⑤襟ぐりの処理
襟ぐりを両折のバイアステープで処理していきます。
襟ぐりから1㎝のところにバイアステープの折り目を合わせて固定し、縫います。
端は1cmくらい余らせておいてください。折り込みます。
後肩の印の部分を境に前と後ろで2本のバイアステープを使います。(後ろ側にゴムを入れるため)
私は前襟ぐりからつけましたがどちらでも大丈夫です。境目を縫うときだけ重なって縫わないように注意してください。
写真は後襟ぐりをつけるところ。前のバイアステープに重ならないように前のバイアステープを折り込んでいます。ちょうど境目から縫うときれいになるので印をつけておくと縫いやすいです。
縫えたら裏側に織り込んで縫います。境目はこんなかんじでぴったりになるときれいです。最後ここから後襟ぐりのみゴムを入れます。
バイアステープを縫い終えたところ。黒くて地味なので上糸だけ色を変えてみました。
※この写真バイアステープがキレイじゃなくて申し訳ないんですが、下記生地が参考になると思います。
⑥脇から袖を縫う
脇から袖を縫い代1㎝で縫います。袖口にはゴムを入れるのでゴム入れ口を開けて縫います。
袖口から1㎝の地点から袖口から2㎝の地点までは縫わずに開けておきます。
こんなかんじです。
布端の処理の時は袖口から3センチくらいは端処理せず開けておいてください。
袖口の縫い代は開いておきます。
(気になる方は先に縫い代の処理を一枚ずつして縫い代を開いてください。)
⑦裾の処理
裾は1㎝の三つ折りで処理してください。
⑧袖口・後襟ぐりにゴムを入れて完成!
袖口と後襟ぐりにゴムを入れて完成です。
後襟ぐりはゴム入れ口から1cmくらいのところを縦に縫ってください。
後襟ぐりのゴムの長さは、80サイズが10cm、90サイズが11cm、100サイズが12cmが目安です。
型紙ダウンロードはこちら
型紙はA4用紙9枚分です。拡大縮小せず印刷してご利用ください。
★こちらもご確認ください★
★そのほかのスモックの型紙★
★ラウンドヨークスモックアレンジ制作日誌(型紙はありません)★
おわりに
ラウンドヨークの服が作りたい!と思いついて作ったのですが思いのほか可愛い形になりました。
刺繍やフリルなどのアレンジ次第で無限大に楽しめる服になると思いますのでぜひ作ってみてください。